高知県は、面積の84%を森に覆われている全国一の森林県です。
森林は、水源を豊かにし、土砂災害を抑え、二酸化炭素を固定するなど、私たちが生きる環境を守るために様々な役割を果たしています。人は昔から、森林の循環を大切にしながら森を守り育て、暮らしに木を活かす「木の文化」を築き上げてきました。
平成15年、県民一人ひとりが山を守り育て、豊かな森林を次代へ引き継ぐことを趣旨として、高知県は「木が並んでいるように見える」11月11日を、「こうち山の日」に制定しました。
毎年、「こうち山の日」に向けて県内各地の森林ボランティアや市民グループの方々が、森を守り山に親しむ活動に取り組むなか、森を守る大切さを理解し、森林を守り育てる人が増えています。
暮らしと森との関わりを見つめ直し、一人ひとりが、森を守るために何ができるのかを考えてみませんか。
高知県は全国一の森林率を誇る森林県です。この豊かな森林の恵みに感謝し、森林や山を守ることの重要性に対する理解と関心を深め、県民一人ひとりが森林を守る活動に参加し、また自ら行動することによって、山を守り育て、次代へと引き継ぐため、ここに「こうち山の日」を宣言し、次のことを誓います。
全ての生き物にとって「森はともだち」。森は水資源を蓄え、空気をきれいにし、生きる恵みを与えてくれる存在です。私たちの暮らしが森林に支えられていること、つながっていることを身近に感じてもらいたいという思いを込めています。
頭の三本の木は、真ん中がスギ、左右が広葉樹で、その森を大地が支えていることをイメージしています。
森林環境税は、平成15年に全国に先駆けて導入した、こうちの森づくりを県民みんなで支えるために、個人・法人とも一律500円を負担いただいている高知県独自の税制度です。
森林のもつ水源かん養や土砂災害の防止などの公益的機能を維持するための間伐や、シカによる食害から森林環境や希少野生植物を守るための対策、森林ボランティアへの安全研修の実施、「こうち山の日」の推進、子どもたちに森林や山への理解や関心を持ってもらう森林環境教育の推進、県産木材の机や椅子の学校への導入などに、森林環境税は活用されています。
県民みんなで森林環境を保全し、森林への理解と関わりを深め広げていく取組みへのご理解とご協力により、山林と暮らしを守る森づくりが進められています。