ボランティアとは、自分のできることを、可能な範囲で、自ら進んで取り組んでいる人のことを言います。
語源は、ラテン語で自由意志を意味する「voluntus(ボランタス)」から来ていると言われています。
森林のもつ土砂災害の防止、水源のかん養、生物多様性の保全といった公益的機能によって、私たちの暮らしは守られています。しかし、近年、山村の過疎化や担い手の高齢化、木材価格の低迷などにより、手入れの遅れた森林が増えています。森林の公益的機能を維持するために、山に行き手を入れる人が、いま求められています。
森を守り育てるため、自ら森林整備に取り組んでいるのが森林ボランティアです。地域の森に入り、間伐や竹林の伐採などの活動を行っています。
子どもたちに、森や木に親しむことで、森林の大切さを知ってもらう活動を行っている森林ボランティアもいます。例えば、自然体験、木工クラフト、山のしごと体験などは、森への理解や、木の活かし方といった、森を守り育てる心を育んでいます。
森林ボランティアの活動は、森のもつ公益的機能を促進し、私たちが安心して暮らせる社会づくりにつながっています。
身近なところから、できることから、森林を守り育てるボランティア活動をはじめてみませんか。
・長袖、長ズボン
虫、トゲ、ウルシなどから肌を守る。黒地の服は、蜂を刺激するので着ないこと。
・長靴、地下足袋など
不安定で石がごろごろしているところを歩くので、捻挫を防ぐため、足首を左右方向に固定できるものをはく。
スパイク付きのものが滑りにくい。
・手袋
木をつかんだり、転んだりしたときに手を切らないようにする。刃物を持つ時は、滑りにくいものをはめる。
・ヘルメット
倒木、落石、枝などから頭を守る。作業用のものをかぶる。
・タオル(手ぬぐい)
汗ふき用。すぐに使えるように。
・リュックサック
手になるべく物を持たないように、荷物はできるだけリュックサックに入れる。
つるを断ち切ったり、木の枝を切り落とす時に使います。
木を切ったり、木の枝を切り落とす時などに使います。特に鉈では切りにくい太い枝や幹は鋸で切ります。
主に草刈りで活躍します。
柄が長い下刈り鎌は、立ったまま草を刈ることができます。
木を切り倒す時などに吹いて周りの人に注意するようにします。
安全に作業をするための大切な道具です。
エンジンのパワーで、大きな木でも楽に切れます。
安全に使うため、安全衛生教育を受講しましょう。
かかり木の処理の必需品で、木を動かしたり回したりするのに使います。かかり木とは密度の高い林内での伐木の際などに木が伐倒せず、隣の木などに引っかかって完全に倒れないことをいいます。かかり木の放置は危険ですのでやめましょう。
物に結わえたり縛ったりするだけでなく、剪定作業時のけん引や、高木の落下防止など様々な用途で使います。太さや素材など種類があるので、用途や強度に合ったものを選びましょう。